このこ、キングプロテアといいます。
20年以上前に働いていた花屋で出会って一目ぼれして、
結婚式ではこの一輪をブーケにしました。
直径20センチくらいある大輪の中心はじゅうたんみたいにふかふかで、
濃くも薄くもないピンクの、ビロードみたいなはなびらは
すべっすべ。あぁ、なんてかわいい。
.
そんなプロテアちゃんの鉢植えを、3月のリトルプレスサミットの時に、マルシェ出店していらした渡会園芸さんの店頭で見かけしました。
♡をわし掴みされて、気ぜわしきサミット中に行きつ戻りつ、チラ見を繰り返すこと数回。渡会さんに育て方をしっかり聞いて、うちに連れて帰ってきました。
(切り花しか手にしたことがなくて、鉢植えは初めてだったのです。)
.
渡会さんの情熱、素晴らしいなぁって思いました。
花を咲かせるときが一番エネルギーを使うので、
水やりを欠かさないこと、肥料や植え変えは当分必要ないこと(ほっとしたー!)、などなど、このこのことならなんでもござれ!っていう感じ。
失礼ながら私、植物を仕入れて販売をされている方だと
思っていたのです。そうしたら、お持ちになっていた
植物すべてを、ご自分の手で、農園で育てていらっしゃる
農家さんでした。このプロテアちゃんの父でいらした。
どうりで、当日店頭に並んでいた植物たちのイキイキ度が
半端ないはずでした。
.
渡会園芸さん、田原市で普段は農園で栽培と卸作業されています。
芽吹きのまったなしの季節なので、サミットの時のような
出店は近々にはないそうですが、
またどこかで見かけたらぜひのぞいてみてください。
キングプロテアのように、個性豊かな植物を扱っておられます。
.
そうそう、その日、渡会さんの店頭に、私と同じように
このプロテアちゃんにほれ込んでいたかわいい
お客さまがいらっしゃいました。小学生の女の子でした。
午前中に一度イベントに来て、この鉢植えがどうしても
ほしくて、もう一度お母さんと一緒に午後に来たそうです。
ほいほいとおこづかいで買える値段ではなかったので
(私にとっても)、お母さんに何度もお手伝いすることを
約束させられて買ってもらっていました。
(渋りたくなる母の気持ちも、なんと言われてもほしい
娘ちゃんの気持ちも両方痛いほどわかりました。)
女の子のうちでも、太陽をサンサンと浴びてのびのびと
咲いてるんだろうなーって思うとうれしくなります。