【嫁と姑】

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山の中にある柿農家に生まれた夫と結婚し、
3世帯の敷地内同居をしている
長男の嫁、tamacoです。

夫の家族は
とにかく楽天家で
飾らないマイペースな性格で
その日その日で予定が決まる人々。

私の実家は
わりと心配性で
いわゆる「ええかっこしい」で
前々持って先の予定を決める人々。

真逆の家庭で育ってきたので
結婚当初は
夫の家族の感覚についていけず
ストレスを感じ
不満ばかり抱いていました。

家族間で衝突したり、
孤独感に苛まれては
実家に泣きながら帰ったりしてました。

長男の嫁って、
噂に聞いていたけれど…本当大変だ…
私、失敗した!
とまで思いました(笑)

しかし
そのモヤモヤって
実は、
自分が持ち合わせていない
彼らの気ままさを
羨ましかっただけだった!
ということに気づきました。

以来、
私自身も
自分の気の向くままに
飾らずに暮らすようになり、
不満やストレスは激減しました。

行動派で、いまや家族のリーダー的な
義母も、嫁入り当初は
姑さんとの関係などで悩んでいたとのこと。

占いや姓名判断などでは度々、
義母と私は似たタイプ
なんて面白い結果が出たりして、
義母からは
「私とアンタは似てないと思ってたけどねー」
と笑い飛ばされたり。

今では
すっかり風通しの良い仲。

毎月下旬に一度の恒例行事は、
義母とヘナで「髪の染め合いっこ」。

休日の午後、
義実家のリビングが
ヨモギのような
草木の香りで包まれます。

おかーさん、
見た目若いけど、
やっぱり白髪は多いねぇ。

アンタ、
毛の量が多いから
ヘナの粉が足りんわ!

なんて茶化し合いながら
仕事のこと
育児のこと
世間話など
色々なことを喋り合います。

まさに、
今日は「染め合いっこ」の日でした。
ヘナで髪が染まるまで
2人してヘアキャップを被りながら
義実家で仲良く夕飯を食べました。

こんな風になるなんて
結婚当初は考えてもみなかった。

もちろん、
義母や家族の人柄ありきの
ありがたい環境でありますが。

やっぱり、何事も、
自分の心持ち次第なんだな。

と風呂場で染め粉を洗い流しながら
つくづく思う土曜の夜なのでした。