【新聞紙テントの奇跡】

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春からのコロナコロナな日々の中でも、
外遊びや畑のお手伝いが大好きな我が子達は
ほとんど退屈することなく
「おうち時間」を過ごせていたのですが…
さすがに飽きてきた〜
と子供たちから訴えられたのは、
4月の終わり頃。
ならば、家で遊べるモノを作ろうか!
と、夫が言いました。
沢山のオモチャを持たない我が家。
器用な夫は「無ければ作ろう」と、
雑誌やネットで見かけた
記事の見様見真似で紙工作をします。
段ボールでガスオーブンや自動車、
茶封筒に古紙を詰め込み
「コッペパン」、などなど。
飽きたら解体してリサイクルできるのが、
紙工作オモチャの良いところ。
ちょうど1年半ほど前には、
下の子が生まれて間もなくて
上の子の外遊びを満足にさせてあげられず
家時間が増えていたのを見かねた夫が、
「新聞紙テント」を
作ってくれました。
小さなオモチャテントを見かけて、
一時は欲しい!と思ったけれど、
ずっと遊べるかどうか。
飽きて処分するときを思うと
いくら可愛くて手頃だとしても
購入するまでに至らずでした。
新聞紙と折り紙や画用紙などで
飾りつける過程までも楽しく、
完成した我が家だけのテント。
産後ヒィヒィで
気分が落ち込みがちだった私と、
弟の存在は可愛いけど
少し不満や寂しさがあった娘にとって、
その新聞紙工作は
とても明るく嬉しいアイテムとなりました。
思わずInstagramに投稿したものでした。
そのテントを、
「おうち時間」が増えている今、再び作ろうか!
と話をしていた数日後…
新聞記者さんから連絡が。
Instagramで、
私の「新聞紙テント」の投稿を見つけて
連絡を下さり、取材の御依頼をいただきました。
まさに
それを作ろうとしていたタイミング。
偶然に偶然が重なったのでした。
このテント自体は雑誌に載っていた
有名な作家さん考案のものであることを
記者さんに最初にお伝えしました。
そこで、
作家さんへ直接取材をしてくださったことも
記事に掲載されているのを読んで知ったのですが…
このテントが生まれたきっかけは2011年。
作家さんが東日本大震災の支援へ出向いた時、
被災地で保育士さんから
「自宅を失った子供たちが
段ボールに入って気持ちを取り戻すことがある。
そんな時間ができる小さな基地の工作がほしい」
いう声を聞いたことから、だそうです。
そんな素晴らしいエピソードも相まって、
我が家の心も癒してくれた紙工作が、
より印象的な存在になりました。
家族の名前や楽しげな様子が
紙面に掲載されたことが
とても良い記念となり。
子供たちの
「おうち時間」を楽しませる
素敵なアイテムも出来上がり。
「なんて奇遇だったのだろう」なんて
夫婦でジーンとした
5月のはじめのお話でした。